筋肉の構造を知る

筋肉の構造と筋肉が大きくなる理由

筋肉は、筋繊維(きんせんい)と呼ばれる直径50〜100マイクロメートルの細くて長い細胞の集まりです。その長さは数ミリの短いものから数十センチまで様々なものがあります。

一つ一つの筋繊維は筋内膜(きんないまく)で覆われていてそれらが集まって筋繊維束を形成しています。もっとも外側は筋膜(きんまく)で覆われています。

筋繊維の内側を見るとさらに細い直径1マイクロメートルの筋原繊維(きんげんせんい)が集まっていてミトコンドリア、筋小胞体(きんしょうほうたい)T小官と呼ばれる小器官がそれを取り巻くように配置されています。

筋繊維は一つの細胞内に数百個もの「核」を持つ高く細胞のため、一部が壊れても修復しながら強度を増していくことが最大の強みで、強いトレーニングで細胞を破壊しながら、より大きな筋肉が育つ仕組みがここにあります。筋繊維は他の様々な細胞と比べて格段に大きくて強い細胞であると言えるでしょう。

筋収縮のもとは2種類のタンパク質

筋原繊維には、タンパク質分子であるミオシン(長さ160ナノメートル)やアクチン(直径6ナノメートル)が作り出す繊維状の構造(フィラメント)が見られます。ミオシン分子が集合して作る太いミオシンフィラメントが揃ってはじめて筋の収縮活動が可能となります。

筋繊維の内部に確認できる縞模様は、この2種類のフィラメントが規則正しく配列していることによって生じる模様で、明るい方をI帯、暗い方をA帯と呼んでいます。I帯にはちょうど真ん中にZ線(Z膜)と呼ばれる膜状構造があり、隣り合うZ線とZ線で挟まれた部分を筋節(サルコメア)といいます。

つまり筋節はミオシンとアクチンの2種類のフィラメントが作る細胞単位で、これらのフィラメントがお互いに滑り合うことで筋の収縮活動が起こるのです。ここでは運動の根幹にある筋収縮が、筋肉を構成する分子レベル、いわばミクロの世界で怒っていることをしっかり理解しておきましょう。

筋が収縮して力を生み出す